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長年ファッション雑誌でフリーのエディター&ライターとして活躍している伊藤真知さん。
「信頼できる服選び」と「わかりやすい着こなしルール」に定評があります。
そこで、DoCLASSEの数ある服の中から、
何をどう選ぶと自分の納得のいく「似合う服」に最速で辿り着けるのか、
伊藤さんご自身が実際にプレスルームで試着を繰り返し、
使える服を吟味した短期4回連載の第2回目です。
Recommend Item vol.02:HOODIE
“+1フード”で
手持ちのコートを新鮮に
前回はコート選びの話をさせていただきましたが、「そうは言っても、私はシンプルなコートが好き」「昨年コートを買い替えたばかり」という方もいらっしゃると思いますので、今回は手持ちのコートを活かしたレイヤードのご提案を。ウールのリバーコートやノーカラーコートなど、お持ちの方も多いであろうきれいめなコートを、より今年らしく、暖かく着こなすためにおすすめしたいのが、“フードつき”のジレやカーディガンを重ねるというひとワザです。
目線が上がり、バランスよく見せるのにフードが効果的、というのは前回もお話した通りですが、持ち前のカジュアルさのおかげで、お堅いものやきれいめなものをほどよく“崩して”日常に着やすくしてくれる、という意味でも便利なアイテム。私も好きでよく着ています。
そんなフードつきといえば、まっ先に浮かぶのがスウェット。多くは肉厚なコットン素材で、そのカジュアルさやボリューム感が可愛かったりするのですが、コートによっては脇や袖がギュウギュウになったり、職場によってはラフすぎて不向きなことも。きれいめなコートに合わせて大人っぽくバランスよく見せたいときは、あえてスウェットは避けこんな2つのフードはいかがでしょう? いつものトップスとコートの間に挟みやすい、薄手で暖かな“+1”です。
Recommend Hoodie01
着込んでも着膨れない!
“袖なし”フードジレが活躍
エコダウン・キルトフードジレ 税込¥10,989
瓢箪のようなウネウネ模様が可愛いキルティングに、薄手の中綿を詰めたフードつきのジレ。後ろはフード、前はスタンドカラーでマフラーがいらないほど暖かく、目線アップにも絶大な効果を発揮してくれます。そして、やっぱり特筆すべきは“袖なし”という点。今日のようにシャツの上にはもちろん、極寒の日は厚手のニットの上に重ねて、さらにその上にコートを羽織っても、腕まわりが窮屈になりにくいのも魅力です。
シャツとパンツ、そこにきれいめなウールコートだけでも十分成立しますが、間に一枚フードが入るだけでどこかこなれた印象に仕上がり、さらにはひと手間かかったような着こなしに! 今日はコートに合わせてフードもキャメルを選びましたが、コートに近い色を選べば初めてでも簡単。ちなみにフードは着用した「ライトキャメル」のほか、ネイビーのような「ミッドナイトブルー」、オフ白のような「エクルー」の3色展開。きれいめコートの多くはネイビー~黒、白~グレー、ブラウン~ベージュに当てはまることが多いと思うので、近い色が見つかりやすいと思います。
Recommend Hoodie02
シックな黒がやさしく映る
ふわもこ素材のカーディガン
イタリアンアルパカ・ロングフードジャケット 税込¥14,190
袖を通すたびに癒されるような、ふわふわ&もこもこのアルパカ混ブークレニット。これはもう、この“イタリアンアルパカ”ならではのやさしい風合いにときめいてしまった一着ですが、ボリュームは意外なほど控えめ。長袖&お尻まですっぽり隠れるロング丈のカーディガンでも、着膨れる感じはありません。それにしてもあったかい~!
今度は、白のリブタートルと黒のノーカラーコート、写真では見えていませんが、黒のマーメイドスカートを合わせた女性らしいモノトーンスタイルに投入してみました。こちらもフードのカジュアル感が加わることで、シックな配色でもかっちりしすぎず、ちょっと日常感が増した気が。
先ほど、フードはコートに近い色をと言いましたが、全体の色数が少ないときや、とくにコートが黒の場合は、比較的どんな色も受け止めてくれるので、お好みの色を合わせてもいいかもしれません。ただし、このふわもこカーデのように素材自体に甘さがあるときは、辛口な色を選ぶほうが品よく見えて大人向き。春先や秋口などコートがいらない季節には、羽織りとしても活躍してくれる“フードつき”のジレやカーディガン。一枚あるとコーディネートの幅が広がるはずです。
伊藤真知 / いとうまち
1979年3月生まれ。大学卒業後、出版社に勤務。その後フリーのエディター&ライターとして、「LEE」「Marisol」「VERY」「BAILA」といった幅広い女性誌を中心に活躍し、広告やブランドのカタログ製作なども手がける。2017年には著書『「ユニクロは3枚重ねるとおしゃれ」の法則』(講談社刊)を出版したことでも話題に。instagram:@machiito__
出演・構成・文/伊藤真知
撮影/目黒智子
スタイリング/大谷玲奈
ヘア&メイク/遊佐こころ
※クレジット表記のないものはすべて本人私物です。