1. DoCLASSE
  2. おしゃれな大人の羽織もの vol.1
毎朝、最後に羽織る1枚のアウターは、秋冬のおしゃれを形づくる重要なピースだから――。この秋、大人世代の旬のおしゃれをリードするプロフェッショナルたちに、アウター選びと着こなしのコツを学ぶ連載企画がスタート。第1回はDoCLASSEの新作アウターから、スタイルのある大人の女性におすすめしたい4つの羽織りものをピックアップ。人気ライター、エディター、デザイナーという3人のおしゃれプロによる、私物とミックスした着こなしをご紹介。マイスタイルのこだわり、最新アウターを素敵に着こなすポイントを聞きました。

STYLE1
:エディター 松井陽子さん

パッと目を引くこっくりとしたオレンジカラーは、どこかヨーロッパの雰囲気が漂う、ありそうでない色。リジットデニムとネイビー×ベージュをコーディネートのアウトラインにしたら、とっても相性がよく、しっくり落ち着きました。スタンドカラーのミドル丈のトレンチは、直線の効いたシャープなフォルム。首もとにカシミヤシルクのボリュームのあるストールをあしらっても、バランスよくすっきりと着こなせます。薄手でハリのあるコットン混素材は独特のドライな表情で、合わせるものに悩みがちな、端境期に大活躍してくれそう。
まだ暑さが残る季節。ちょっとだけよそ行き気分の日に選びたいのは、デニムに合う気楽なジャケット。トップスインしたシアーなブラウスと足もとのサンダルで素肌を感じさせることで、女っぽさもほんのりと。ふっくらマシュマロのような風合いの軽やかなショートジャケットは、他にはないグリーン味をたたえたニュアンスあるイエローに惹かれました。はき込んだようなフェードブルーのデニムは、ブラウスのグレーにもすんなり溶け込んで、さりげなくトーンアップしてくれます。日焼けした肌に馴染ませるようにコーディネートはあえて黒は使わず、ベージュやブラウン系のカラーでまとめました。
エアーライト・フォルムジャケット
¥11,990 ※店舗限定カラー
タフタ素材のライトなマウンテンパーカーに合わせたのは、ストンと落ちるリブ素材のワンピース。頭にはスカーフを巻き、流れるようなスタイリングに少しだけインパクトを加えました。このパーカーの魅力はスポーティに終わらず、ほどよくエレガントなところ。美しい光沢と、サイドスタイルの絵になる立体感。そしてベージュのリッチなトーンが、シンプルコーデにまとうだけで着映えを約束してくれます。シワが気になりくい素材は撥水機能も備えていて、裾のスピンドルではシルエットのアレンジまでできる。ヒップラインが隠れる絶妙な丈感も…と、本当に優秀!
松井 陽子
社会人になって戻った大学院を卒業後、ライターに。女性誌やウェブマガジン、カタログ制作などで活躍中。湘南在住。20代2人と小学校6年生の3児の母。趣味はサーフィン、ゴルフ、そして麻雀。

Instagram: @yoko_matsui_0628

STYLE2
:エディター 三尋木奈保さん

フード付きのコートはカジュアルになりがち? と思いきや、あえて装飾をなくしたシンプルなデザインに、カジュアルが苦手な私も気負いなく手が伸びました。実際に着てみると、フードと言っても本気でかぶるためのフードではなく、顔まわりに立体的なアクセントをつけるための“デザイン”なんだなぁ、と実感。インがシンプルなカットソーでも間延びして見えないのが優秀! もっちりした素材感が今っぽく、形崩れが気にならないのもいい。さっと羽織ってすぐ出かけられるコートは、1枚あると本当に頼りになりますね。びっくりするくらい軽いのもおすすめポイント!
まず惹かれたのが、このベージュの色味! 浅いベージュは寂しく見えることもありますが、こちらの赤みのあるミディアムトーンは、大人の顔がぱっと映えるおすすめカラーです。ハリ感のある素材も、ベージュをフレッシュに見せてくれますね。シャキッとした大きめの衿や、ウエストシェイプできるベルトなど、大人のボディラインにメリハリをプラスする仕掛けも盛りだくさん。コートの輪郭がキリリとハンサムなので、ほんのりシアーなプリーツスカートを合わせて、フェミニンなムードを足してみました。
ノーカラージャケットはかしこまって見えがちですが、ダンボール素材ならキレよくモダンな印象になります。ノーボタンなのもすっきり今っぽく見えるポイント。また、短すぎない着丈や手首がちらりとのぞく袖丈など、さっと羽織るだけでスタイルがキマるシルエットも計算されているなぁ、と。今回はジャケットのきれいめな印象を生かし、ドレッシーなビスチェとフレアスカートを合わせてみました。きちんと見えつつも軽やかで、今どきのドレスアップが叶います。
三尋木 奈保
メーカー勤務ののちフリーランスエディターに。ファッション誌やウェブメディアなどで活動。アパレルブランドとの商品開発にも多く携わる。自身のおしゃれルールをまとめた著書『マイ ベーシック ノート』(小学館刊)は、シリーズ2冊累計18万部を超えるベストセラーに。

STYLE3
:デザイナー 田中美穂さん

ユーティリティ(実用性)要素の強いカジュアルなフードジャケット。ボトムには対照的なフェミニンアイテムを合わせた、ミックスコーディネートが今の気分です。上品な光沢感と凝ったディテールで高見えするジャケットは、コーディネートしやすい着丈と身幅のバランスが絶妙。シンプルなTニットとドラマティックなフレアスカートを組み合わせて、全身のシルエットはフィット&フレアを意識。さらにパールのアクセサリーとロングブーツをプラスして、グッとレディライクなムードに仕上げました。ブラック&ホワイトのコントラストや、異なる質感とバランスを楽しむスタイルです。
重くなりがちなアウターは、異素材とのコントラストをポイントにスタイリング。オーガンジーの透け感と大きめリボンがモードなブラウスに、ウールギャバジンのメンズライクなワイドパンツを合わせてエッジを効かせました。衿まわりのアレンジを楽しめるコートはフードを活かしてカジュアルに、シンプルなTシャツやタートルを合わせた日はショールカラー風にと、様々な着こなしを楽しめそう。黒をベースに秋らしいカラーでまとめ、バッグのゴールドとパンプスのレオパードをアクセントにすることで、クラシカルなスタイルをクールな表情に仕上げました。
田中 美穂
ファッションデザイナー。国内大手アパレル企業のディレクター、セレクトショップのチーフデザイナーを歴任した後、フリーランスに。女性らしいフェミニンなエッセンスと大人のラグジュアリーを体現したデザインで、多くのファンに愛されている。ボストンテリアの“ちゃろ”と暮らす愛犬家。
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